TUTORIAL — 作り方1 QuickCookie で作る

QuickCookie — 線画1枚で型を作る

線画の画像を1枚入れて、クッキー型とアイシングスタンプの3Dデータを作ります。描く道具は使いません。

このレッスンで作るもの
線画のイラストから、クッキー型(刃)+アイシングスタンプ(アイシングの目印)+持ち手のSTL
所要時間: 約3分 / 使う道具: QuickCookie だけ(スマホでも可)

① イラストを用意する

QuickCookie は、線画の外側の輪郭をそのまま型の形にします。仕上がりは画像によって変わるので、先に次のことを確かめてください。

うまくいかない例

黄色の薄い線で描いた線画× 線の色が薄い
暗い色の背景に黒い線で描いた線画× 背景が暗い
帽子の上の輪郭が切れている線画。切れ目を赤い丸で囲んでいる× 輪郭に切れ目がある
とても小さい画像を拡大して、輪郭が段々になった線画× 画像が小さすぎる

人や景色の写真は、そのままでは線画として読み取れません。ただし、ChatGPT に「これをイラストにして」と頼めば、使える線画になります(下の「AI で線画を作る・整える」を見てください)。画像は PNG・JPG で、長い辺が1000ピクセルくらいあれば十分です。

使える線画の例

ChatGPT などの AI で描いた線画の例。白い背景に黒い線で描いた、帽子をかぶった女の子。外側の輪郭が1周つながっている○ AI(ChatGPT など)で描いた線画
白い紙にペンで描いた雲の形の枠と「Thank you」の文字を撮った写真。雲の輪郭は1周つながっている○ 手書きのイラスト(紙に描いて撮った写真)

ChatGPT などで描いた線画は、外側の輪郭がぐるっと一周しているので、そのまま使えます。手書きのイラストも、外側の輪郭の線がつながっていれば、撮った写真をそのまま使えます(白い紙に、濃いペンではっきり描くのがコツです)。どちらも、外側の輪郭が一周つながっていれば OK です。

子どものお絵描きや、線がつながっていないイラストは、ChatGPT で整えます

子どものお絵描きや、線がつながっていないイラストは、ChatGPT で整えたら使えます。この写真を送ったら、AI で線画に整えられて、右(スマホでは下)のようになります。

子どもが紙にペンで描いたお絵描きを撮った写真。線が重なったり、途切れたりしている送った写真(子どものお絵描き)
同じ絵を AI で整えた線画。白い背景に黒い線で、外側の輪郭が1周つながっているAI で線画に整えたもの

どちらの例も、共通して大事なのは外側の輪郭の線がぐるっと一周つながっていることです。整えてもらった線画も、輪郭に切れ目がないか確かめてから使ってください。

AI で線画を作る・整える

線画が手元に無いときや、手描きの絵を整えたいときは、プロンプト(AI への指示文)を使います。

  1. 下の プロンプトをコピー を押します。
  2. ChatGPT などの AI に貼り付けて送ります。
  3. AI が「デザイン」「種類」「ノズルの太さ」「大きさ」を1つずつ聞いてくるので、答えます。手描きの絵を整えたいときは、その写真も送ります。
  4. できた線画の画像を保存します。② の 01-2 で、その画像を選びます。
ここでプロンプトをコピー
プロンプトを見る
読み込み中…

※お手持ちの画像、または権利に問題のない画像をお使いください(他人のイラスト・キャラクター・写真を、権利者の許可なく型にすることはできません)。

② QuickCookie で作る

ここからは、QuickCookie の画面の番号(01〜04)の順に進みます。

ツールボックスの一番上の QC を押すと、QuickCookie の窓が開きます。窓の大きさは右下の角をドラッグして変えます。

スマホでは、ログインのあと QuickCookie だけが全画面で開きます(本体の編集画面はありません)。

01イラストを選ぶ

QuickCookie の画面。左が 01 イラストを選ぶ(01-1 プロンプトをコピー・01-2 イラストを選ぶ)、右が 02 イラストを修正
左が 01。イラストをすでに持っていれば 01-2 から

01-1AIで生成する場合はこのプロンプトを使ってください

プロンプトをコピー を押すと、型に向く線画を AI に描かせる指示文がコピーされます。ChatGPT などの AI に貼り付けて送ると、AI が「デザイン」「種類(線画/黒ベタあり/アイシング用のガイド)」「ノズルの太さ」「大きさ」を1つずつ聞いてくるので答えます(ガイドを選ぶと線の残し方も聞かれます)。写真や手描きを見本として送ることもできます。できた線画の画像を保存します。同じプロンプトは、下のボタン(① にあるものと同じ)からもコピーできます。

ここでプロンプトをコピー
プロンプトを見る
読み込み中…

01-2イラストを選ぶ

ここにドロップ/タップして選択 の枠に画像をドロップするか、タップして選びます(PNG・JPG)。すぐに変換が始まります。どんな画像が向いているかは、上の ① を見てください。

02イラストを修正

02-1スタンプのモードを選ぶ

スタンプ画像のすぐ上に、スタンプのモードのタブが4つ並んでいます。どのモードを選ぶかで、型といっしょに作るスタンプの中身が変わります。はじめは イラストスタンプ が選ばれています。

スタンプ画像の上に、イラストスタンプ・縁取りなしスタンプ・アイシングスタンプ・練り切りモードの4つのタブ。イラストスタンプが選ばれ、下に帽子の女の子のスタンプ画像と仕上がりの大きさ
スタンプのモードのタブ。下のスタンプ画像が、そのまま型とスタンプの形になる

タブを切り替えると、下のスタンプ画像と 03 の 3D がすぐに作り直されます。モードごとの違いは、下の例のとおりです。

同じ帽子の女の子の線画で、それぞれどんな形になるかの例です(03 の 3D の画面。スタンプは型を外して見せています)。

イラストスタンプの3D。帽子の女の子の線がすべて浮き出ていて、まわりの輪郭も縁として残っているイラストスタンプ
線画をそのまま凸にします。エンボス表現で絵を見せたいとき。
縁取りなしスタンプの3D。中の線は浮き出ているが、外側の輪郭の縁は無い縁取りなしスタンプ
いちばん外の輪郭線を付けません。文字やロゴだけを真ん中に押したいときにも。
アイシングスタンプの3D。線が少なく細めで、目は丸い輪だけになっているアイシングスタンプ
最低限の細い線だけ残します。アイシングで仕上げるクッキーの「目印」に。
練り切りモードの3Dを斜め横から見たところ。大きさ30mmの型から、長さ40mmの絵の無い押し出し棒が上に長く突き出し、横に持ち手がある練り切りモード
絵は付けず、型と押し出し棒(台)を作ります。例は大きさ 30mm・台の長さ 40mm。

02-2スタンプ画像を整える

スタンプ画像の下の設定。細い部分を赤で表示、ペン・消しゴムと太さ、高さ・幅、線の太さ・余白・補強
スタンプ画像の下に、ペン・消しゴムと大きさ・仕上がりの設定

スタンプ画像の手直し(ペン・消しゴム)の下にある設定は、最初はそのままで構いません。

設定意味
高さ/幅縦横の大きさを指定します。鎖マークをonにしていると自動で比率が保たれます
線の太さアイシングスタンプの線の太さ。ノズル径より細くしない
ガイド線の省略設定した幅分、縁から線を消します(元の絵の外周の輪郭線は、型の縁が代わりになるので常に消えます)
補強これより狭い隙間を白で埋める(細すぎて折れる部分を防ぐ)

設定を変えると、すぐに変換し直されます。

補強の例:輪郭が「入り江」のように細く切れ込んでいるところは、型の刃が細く入り込んで、折れたり生地が抜けにくくなったりします。補強は、決めた幅より狭い切れ込みを白で埋めて、型が入り込まないようにします。広い切れ込みはそのまま残ります。

指のような形の線画。指のあいだに、せまい・中くらい・広いの3つの切れ込みがある元の線画(切れ込みが3つ)
補強 0 のスタンプ画像。3つの切れ込みすべてに輪郭が入り込んでいる補強 0:細い切れ込みにも型が入り込む
補強 6mm のスタンプ画像。せまい2つの切れ込みは白で埋まり、広い切れ込みだけが残っている補強 6mm(はじめの値):細い2つは埋まり、広い1つは残る

気になるところは ペン/消しゴム で描き足し・消しができます(太さはスライダー)。細い部分を赤で表示 をオンにすると、折れやすい細い部分が赤く表示されます。

チェック結果を見る 画像の下に「内部の線が外周に触れていないか」「細すぎる突起がないか」の判定が出ます。OK が並べば印刷に向く形です。

033Dデータ書き出し

QuickCookie の 3D ビュー。クッキー型とスタンプ・持ち手が並んでいる
3Dは自動で組み立て直されます。物の近くでドラッグすると回転、ホイールで拡大縮小

03-1作るもの

クッキー型・スタンプ・持ち手のオン/オフを選びます。

03-2設定各種

寸法(台の厚み・線の高さ・余白・持ち手の太さと本数・刃の厚み)を決めます。設定欄にマウスを乗せると、3Dの該当部分が光ります。

  • 刃の高さ:床から刃の先までの高さです。最初は 14mm です。
  • 補強の高さ:床から補強の上までの高さです。最初は 10mm です。刃の高さより 0.5mm 以上低くします。
  • 練り切りモードでは、刃の高さ 15mm・補強の高さ 11mm から始まります。
  • フランジ(つば)は、高さ 2mm・幅 2.5mm で固定です。
印刷前の注意 Bambu Studio などのスライサーでは、品質の設定「クラシック」を「アラクネ(Arachne)」にしてください(詳細設定をオンにすると出ます)。細い線が欠けずに印刷されます。

04ファイル名を決めて書き出す

QuickCookie の 04。ファイル名と「反転してSTL保存」「SketchCookie に読み込む」

ファイル名を決めて 反転してSTL保存 を押すと、保存先を選ぶ画面が開きます(選べないブラウザやスマホでは、いつものダウンロード先に保存)。

パソコンでは SketchCookie に読み込む も使えます。型の輪郭とエンボスの線が本体のスケッチに図形として入り、作り方2 の描画ツールで手直しできます。刃の厚み・刃の高さ・補強の高さ・すき間は、QuickCookie で決めた値のまま本体に入ります。

QuickCookieの読み込みは一方通行です。本体に読み込んだあとは、再編集できません。

できあがり

次の 作り方2 では、いよいよSketchCookie本体で作ります。