TUTORIAL — 作り方2 描画ツールで作る 2-4

縁取りエンボス

型の刃のすぐ内側に「棚」を付けて、クッキーの縁に模様を押します。ここでは 2-1 のハマグリに目盛りの縁取りを付けて、縫い目の入ったアップリケのような型にします。自分で描いた形も模様にできます。

このレッスンで作るもの
縁に縫い目(目盛り)が入る、アップリケ風のハマグリのクッキー型
所要時間: 約10分 / 使う道具: 右のパネル(カッター・エンボスの形状・模様)・断面図

① 縁取りエンボスをオンにする

型(カッター線)を選んで、右のパネルの エンボスの形状 にある、オークルの破線の札 縁取りエンボス を押します。オークルの地の組(断面・模様・模様の範囲)が出ます。やめるときは組の右上の 縁取りエンボスをオフ。刃の内側に棚ができ、その上に模様が並びます。段差・面取りの刃と一緒に使えます。

作り方3 の画像トレースで作った型にも付けられます。

ハマグリの型に縁取りエンボスをオンにした画面。刃の内側に目盛りの模様が一周並んでいる
左:スケッチの縁に目盛りが並ぶ/中央:3Dで刃の内側に棚と目盛り

② 模様を選ぶ

エンボスの形状 の欄に、薄いオークルの地で囲んだ 縁取りエンボス の組が出ます(縁取りエンボスがオンの型のときだけ)。断面・模様・模様の範囲 の3つが並んでいます。模様 を押し、一覧から模様を選びます。型の中のエンボス(スタンプエンボス)の設定とは別です。

模様見た目
フリル1半円の山が連なる線
フリル2輪郭の線+半円の山
点丸いドットが並ぶ
ステッチ破線(縫い目)
目盛りはしごのような短い線
波・ギザギザ波線・山形の線
切手縁に丸い切り欠きが並ぶ帯
登録した模様自分で描いた形(④)

ハマグリでは 目盛り を選び、下の値にします。短い線が縁に沿って並び、縫い目のように見えます。

設定値
線の太さ0.6 mm
目盛りの長さ1.2 mm
間隔(すき間)1.2 mm
位置(刃から模様の外側まで)0.6 mm
縁取りエンボスで目盛りを選び、線の太さ0.6mm・目盛りの長さ1.2mm・間隔1.2mm・位置(刃から模様の外側まで)0.6mmにした右のパネル
縁取りエンボス=目盛り

選ぶと、模様に合った設定(線の太さ・山の高さ・山の幅・間隔・位置など)が下に出ます。位置は刃から模様の外側(いちばん刃に近いところ)までの距離で、0 にすると刃にぴったり接します。棚の幅は、位置と模様の大きさに合わせて自動で決まります。角のある型では、角に必ず1つ置き、角と角のあいだを等しく割り付けます。

模様を付ける範囲を決める(範囲指定)

はじめは型のまわり一周(全周)に模様が付きます。一部だけに付けたいときは、縁取りエンボスの組の 模様の範囲 で下の 範囲指定 を押します。上が 全周、下が 範囲指定 で、いま選んでいる方が塗られます。

  1. 点をクリックするカーソルがオークル色になり、番号が付きます。型のアンカーポイントを順にクリックすると、点と点のあいだが「模様あり」「模様なし」と交互に決まります(破線を描くような感じです)。
  2. 点を足す・外す線の上(点のない所)をクリックすると、そこに点を足して選べます。選んだ点をもう一度クリックすると外れます。足した点は、外すと点ごと消えます。
  3. 反転・全周型の右上に出るバーの 反転 で、模様あり・なしを入れ替えます。全周 と 範囲指定 は何度でも切り替えられ、範囲指定に戻すと前の範囲で出ます。
  4. 終えるバーの 終了 にチェック、最初の点の横のチェック、または Enter で決まります。Esc で取りやめます。

範囲指定にすると、棚は模様のある区間だけに立ちます。模様のない区間では、スタンプ台が刃のすぐ内側(すき間のぶんだけ内側)まで広がります。

③ 高さと断面を整える

右の断面図で、棚と模様の寸法をドラッグか入力で直します。断面図は左上の ⤢ 拡大 で大きくなります(枠の外をクリックか Esc で閉じる)。

寸法内容
棚の幅刃の内側から棚の端まで。位置と模様の大きさで自動で決まります(フランジと同じ線に表示)
台の高さ(下面から)棚の上面の高さ。刃の補強の高さと同じです(面取りの刃では、面取りの始まる高さ)。補強の高さを変えると一緒に変わります
模様の出っ張り棚から模様の頂上まで
縁取りの高さ(下面から)台の高さ+模様の出っ張り

模様の断面は、縁取りエンボスの組の 断面 で選びます。台形・S字・フィレット・凹では、組の中に 角度 も出ます。

断面形
段差まっすぐ立ち上がる
台形・凹・S字・フィレット上面は模様の形のまま、根元に向かって広がる(線が欠けにくく、型から生地が抜けやすい)
半球模様の幅いっぱいに丸める(上面は細くなります)
断面図を拡大した画面。棚の幅・台の高さ・模様の出っ張りの寸法
⤢ 拡大した断面図。刃の内側の棚の上に、目盛りが 0.8 mm 出っ張る

④ 自分の形を模様にする(模様集)

  1. 形を描くハート・星・文字など、模様にしたい形を描きます。
  2. Pattern Collection に入れる右のパネルの Pattern Collection の点線の四角(ドロップ)へ、描いた形をドラッグします(スケッチブラウザの行をドラッグしても)。役割の選択で 模様 を選んでも入ります。形はスケッチから外れて、四角の右から順に並びます。
  3. 縁取りで使う縁取りエンボス の一覧の「登録」から選びます。模様集はどのファイルでも使えます。

Pattern Collectionのタイルをダブルクリックすると、スケッチの上で模様だけを編集できます(地の色が変わり、ほかの図形は隠れます)。上に 外、下に 内 と出ます。外=型の刃の側、内=クッキーの内側です。直したら 完了。タイルの右クリックで、名前の変更と模様集からの削除ができます。

棚に収まらないとき 模様が棚の幅より大きいと、自動で縮めて並べます(お知らせが出ます)。棚の幅を広げるか、模様を小さく描き直してください。
模様の編集中の画面。星の模様の上に「外」、下に「内」
模様の編集:上が外(刃の側)、下が内

模様ごとの定番の設定:模様の太さ・間隔・位置を決めたら、この模様の設定として保存 を押します。次からその模様を選ぶと、保存した値で始まります(ブラシで模様を使うときも、ブラシのパネルで同じように保存できます)。

Pattern Collectionを持ち運ぶ:Pattern Collectionは、このブラウザの中に保存されています。右のパネルのPattern Collectionの下にある 書き出す で1つのファイルにまとめ、別のブラウザやパソコンでは 読み込む で取り込めます。模様ごとの定番の設定も一緒に入ります。

できあがり

2-1 のスタンプ台の模様と合わせて、縁に縫い目が一周入ったハマグリになりました。縁取りエンボスをオン → 目盛りを選ぶ → 高さと断面 → 3Dで確認 → STL に書き出し。

3Dビューのハマグリの型。刃の内側に目盛りの縫い目が一周並び、中に貝の線のスタンプ
できあがり:縫い目の縁取りが入ったアップリケ風のハマグリ